毎日の献立を考えるのは大変ですよね
イタリア好きのあなたのために、簡単にできる本場イタリアンレシピをご紹介
お洒落な一品、ランチ、パーティー、お酒のお摘みにお役立てください
今回は健康にも良いと言われる青魚の代表イワシをテーマにした郷土料理2品をご紹介します。イタリアンのコースメニューでは前菜またはセコン(メイン)として登場しますが、お摘みやメインのおかずとしてもいいですね
1 イワシのサオール(Sarde a Saor)
水の都ヴェネチアで有名なヴェネト地方の郷土料理です
日本の南蛮漬けのイタリア版という感じでしょうか? 冷蔵庫が普及していなかった時代の保存食のひとつでした。お砂糖とお酢の他にマツの実とレーズンを加えますが、マツの実は消化を助けて食中毒を防ぎ、レーズンは食欲を増進させてくれる役目があるんだそうです。そういえば確かに漢方とかにも松の実やレーズンが使われてますよね
冷蔵庫で1日冷やしてパンと一緒に白ワインやビールのおつまみとして、また食欲のわかない暑い夏の立派なランチやディナーになります
伝統的なヴェネト料理はイワシを使いますが、他の魚で様々なアレンジが可能です。サバを使えば食欲のわかない暑い夏のオカズにピッタリ!
作り方はとってもシンプル。料理研究家の小崎陽一さんのオフィシャルブロクにのっていたレシピを紹介いたします
2 イワシのベッカフィーコ (Sarde a beccafico)
シチリア島の郷土料理です
日本ではイワシのパン粉オーブン焼きという感じでしょうか? ひらいたイワシの中にパン粉、レーズン、松の実等で作ったタネを入れて巻いたものをオーブンで焼きます
パン粉が入っているので少量のイワシでも十分にボリュームがあるお料理となります。昔、シチリア島の家庭は大家族だったために倹約しながら大人数の胃袋を満たす必要があったのです。まさにマンマの知恵ですね
ちなみにベッカフィッコとは同名の愛称で呼ばれる鳥のこと。くるりんと巻いたイワシの尾の形がこの鳥の嘴に似ていることからついた名前だそうです
日本語のレシピではタネにチーズを入れたりとアレンジしたものも多いですが、一番トラディショナルなレシピに近いものを見つけましたのでそちらをご紹介します
気候も習慣も全く違う北イタリアと南イタリア(青森と沖縄みたいな感じ?)なのに、使われている食材が同じなのが面白いですね。イワシ料理の普遍さを感じさせます